人生100年なら、家も100年の時代です
お金をかけずに安く、と建てれば、不安で不快な家に住むうえに、高い光熱費、リフォーム代、そして、いずれは建て替え、よほど高くつきますね。
どちらを選びますか?
家を建てるということはいつか壊すということ。
建てて維持して壊すまでが家にかかるコストです。
100年暮らせるハイスペック住宅と、30年で建て替えるローコスト住宅、
どちらを選びますか??
安くていい家なんてありません。安いには安いの理由が必ずあります。
工事現場をのぞくと、惨状が見れます。
高くていい家はありますが、高いだけの家も沢山あります。
ふんぞり返って仕事もしない重役たちや、過剰な広告、展示場、営業、人件費に、あなたの予算の大半が使われます。
建築業界は落とし穴がいっぱいです。
良い材料を使うのはもちろんですが、木を知り、守ることが大切です。
●木を腐らせるのは腐朽菌!
菌は水分のないところでは繁殖せず、木は永遠に腐りません。
つまりは、雨漏りや結露がなければ、家は必ず永持ちします。
雨漏りと結露なんて、欠陥住宅だけでは?
と思いきや、どんな家にも危険が潜んでいます。壁側という、見えないところで。
『雨漏りのない家はない』という言葉があるくらいです。だから、家づくりには細心の注意を払います。
1. 含水率の低い木を使う。乾燥させた状態を保つ。換気する。
2. 濡らさない。
①外壁を貼る前の防水シートを貼った状態で、放水検査をします。特に窓周り、危険個所を重点的に放水し、家の中から漏れないことを確認し、その後、防壁工事を行います。
②外部のコーキングは劣化しにくいものを使います。
③吹き付け塗装で、外壁、コーキングの劣化を遅らせます。
3. 結露させない。
特に注意が必要なのは壁の内部結露です。結露は、壁内に流れ込む湿気や冷やされて発生します。気づかずに放置され、木を腐らせてしまいます。プレウォール工法は内部結露しにくいメカニズムになっていますが、木ごころ家として、さらにオリジナルの対策をしています。
①バルコニー換気
・専用換気部材を使い、バルコニーやパラペットの壁内も換気します。
・バルコニーの床下地にも換気口を設け空気の流れを作ります。
②縦胴縁で換気
・外壁に通気層を設けるための胴縁を縦にすることで、風通しを良くします。空気層があればよいと、勘違いして施工されている現場を多く見かけますが、必ず入り口と出口が必要です!!
4. シロアリから防ぐ
①エコボロンを塗布します。農薬系の防蟻剤と違い、エコボロンは、木材の内部にまで浸透し、分解、揮発、蒸発しないので、効果が長期間にわたって持続します。
②アリダンシート、アリダンコーキングを使用し、シロアリの侵入経路を断ちます。
せっかく建てる100年の家に、ちゃんと100年暮らすには??
100年の間には、生まれ来る命あり。死に逝く命あり。
欲しいものは人それぞれですが、必要なものはだいたい同じです。
子育て期を過ぎれば、親の介護や孫の誕生、孫の世話。
そのうちに自分たちが介護される側になっていきます。
介護される人には、介護する人が必要です。
人生の終着は介護ベッドに車いすです。
あと何年、この家に、だれが、どう暮らしますか?
色んな選択肢があり、悩みどころです。
1.誰が継ぐかわからないのでコンパクトな家を建てる。老後は施設か共同住宅に入る。家は子に譲るか売るか貸す。
2.子に継いでもらう二世帯住宅を建てる。ローンや維持費は子も負担する。
3.親と同居する二世帯住宅を建てる。ローンは親も負担する。
4.敷地に余裕があり、将来もう一世帯建てる。
5.将来増築、または設備を増やし二世帯住宅にする。